『ぐっ…………』

苦しみ出した少女


その背中には桔梗紋が浮かび上がってきた



『清明様………』

『幸雄、お主が心を痛める必要はないぞ』

『しかし………!!


いえ、何でもございませぬ』

『では、褒美に…………』

『要りませぬ…………』


そう言って走り去っていった幸雄