『勿体なき御言葉………』
『そう畏まるでない………。
さて、お前は力が強すぎる………。
したがってこの者の中に入ってもらうぞよ』
一人の少女が音もなく現れてきた
『この者は 黒沢 桜。 黒沢家の者だ』
私………?
そこには私に瓜二つの人がいた
でも、私こんなの知らない………
どういうこと……?
『幸雄……様………』
『哀れなり。
桜。上を脱げ………』
『はい』
背中を露わにした少女
男は春華の血を拭いとり
その血を少女の背中に塗った
『我 安倍晴明 なり………。
この妖、春華をこの者に封印する』
『ぎゃあぁぁああ!!
幸雄………様………………』
そう言い残し春華は消えた
