桜とあげは~出逢い~






総司side


桜ちゃんが走っていった方を見つめる


昨日の桜ちゃんを思い出すと
顔が赤くなる



縁側で背筋をのばし綺麗に座る桜ちゃん


風はそんな桜ちゃんの漆黒の髪をなびかせる



月明かりで桜ちゃんの横顔が見えた

綺麗だけど、どこか儚げで


目をはなすと消えてしまいそうだった


夜空にむかってのばされた腕は細くて
握ったら折れてしまいそうな腕だった



なんて考えてると

隊士が朝餉です、と呼びに来てくれた