桜とあげは~出逢い~






だけどなかなか寝付けれなくて

部屋から出る


月白はもう寝たらしい



私が動いても気づかない



部屋から出て

縁側に腰をかける



サァ──────


風が私の黒い髪をなびかせる


ふと上を見ると


半月が見えた


星も綺麗に輝いている



桜「綺麗…………」

手を伸ばし星を掴もうとするが

もちろん掴めず


その手は空気を掴む