そうしているあいだに1日は過ぎていった。


「前原」



「ん?何」



「弁当、お前の母さんが作ったの?」



「違うよ。うちが自分でつくったんだよ」



「・・・」



「え。何、まずかった・・・とか?」



うそぉー。弁当そんなにおいしくなかった?



「すげぇ・・・。めっちゃうまかったぞ!!」



「ほ、ほんと?」



「俺、感動したわ。また作ってな!」



「うん。って、え?」



いや、うち彼女でもなんでもないんですけどっ!



「暇なときでいいから。じゃ、俺部活だから」



「ちょっ、たか、高田ーーーー!」



高田はひらひらと手を振って去っていった・・・。