貧乏太郎と私。




はるばる、長い時間をかけてたどり着いたのは田舎だった。
田んぼばっかり…。
生で見るのは初めてで新鮮だった。


「玲ちゃん♪早く上がりな、風邪引くからさ」
「…はい…」


慎吾さんはパパの幼い頃からの親友だ。
なんどか会ったことがあるみたいだけど虚ろで覚えてない。


はあー、少し間の辛抱だよね?
また私はあの場所に戻れるんだよね?


――――ガラガラ


玄関の扉は木造の引き戸だった。
所々、ひびが入っていたり隙間が空いているのを見てこの家の貧困さが分かる。

これからが大変だ…