「…本当だな?」 「本当っ!超本当!!」 ブンブン音が聞こえるくらい激しく首を縦に振ると、あたしの手首を拘束する若宮の力が若干緩んだ。 「……じゃぁ、何であんな事言ったんだよ」 「…それは…だって若宮、彩のこと好きなんでしょ?」 「………………………………………は?」 若宮が「は?」の一言を発するまで、悠に数十秒の間が空いた。