彩と神崎はコケているあたし放置でどんどん滑っていく中



若宮だけはあたしがコケる度なぜかいちいち止まって鼻で笑う。




「ダセー」


「だからうるさい!!」




どうせ体育2だよ!!!




「ってか、別にあたしに合わせてくれなくていいから!先滑ればいいじゃん!」



「俺はお前が皆の邪魔になんないように気使ってんだよ、感謝しろブス」





だからとっとと立て、と座り込むあたしの腕を引く。





「うわっ…」




急に引っ張られたからよろけそうになったところを、若宮が腰に腕をまわして抱き止める。




腰に…腕を…


顔………近!!!





「ギャ!!」





思わず奇声を発し若宮を思い切り突き飛ばした。