「…そ、そっか……」 慌てて若宮の視線から逃げるようにして顔を逸らす。 …な、なに顔を熱くしてんのあたし……別に自分に言われてるわけじゃないんだから!! 必死に自分にそう言い聞かす。 こんなのバレたら絶対バカにされる!! 「い…いや~…青春ですネ…」 すると口からスルッとそんな言葉が出てきた。 青春ですネって何だよ… 「………如月」 いつになく真剣な若宮の声。 若宮から名前で呼ばれるなんて珍しい。 大体いつも“お前”か“おい”か“ブス”だから。 「お前って好きな奴いんの?」