「まったく、今日変だよ。鉄板で手焼くし」




呆れたようにそう言う彩に、スミマセンと謝る。




「…モヤモヤ考える前に言っちゃえば」



「…え?」



「その、考え事の相手に」




ニヤッと笑った彩は、「山田ー!花火追加ー!」



バーベキューの時と同様、再び山田くんをこき使っていた。





考え事の相手……





ボンッと浮かんできた若宮の顔を慌てて追い払う。






バッカじゃない。何であんな奴のことばっかり考えてんのあたし。




ほんと最近、あたし変だ……






「…彩!ちょっとジュース買い行ってくる!!」






炭酸でも飲んでスカッとしよう!
こんなモヤモヤモヤモヤしてんの、なんかあたしらしくないし!!