「ちょっと早かったかな」


時計を見ると電車が到着するまで少しある。
慣れないカバンも重たいからベンチに座って待つことにした。

制服のスカートは短くしているから太ももに直接ベンチの無機質な冷たさが伝わってくる。


「ひゃーっ冷たい」


太もも辺りを擦りながら、まだ来ない電車を待った。
周りには仕事に向かうスーツ姿のおじさんや私と違う制服を着た学生がまばらにいる。

暇なので空を見上げてみると、嫌らしいぐらい空は澄みきった快晴だった。