悲しそうな顔をした先生は私の肩に手を置くと



静かに私を抱き締めた。



「せんせ…?」



「乃愛が今も辛いことくらい俺にもわかる」



「でも私は大丈夫だよ?」



先生の腕の中で必死に強い私を演じてた。



それに気付かなかったのは私自身。



「そんな悲しそうに笑っても説得力ない。」



だてに先生やってる訳じゃないね。



やっぱり先生って生き物は何でもお見通しなのかな?