「…とりあえず…落ち着こうか?
足を自分で叩くな…。」
真顔で言った。
確かに、私は足を叩いていた。
「えっ…
あっ…うん…。」
私は叩くのをやめた。
風牙はホッとしている。
「あのさ…勘違いしているみたいだから言うな?
俺花音ちゃんの執事をやってねぇよ?
まだ決めてないんだ。」
「どうせ…辞める癖に。」
私は泣きそうになった…。
「あのな…人の話は最後まで聞けっ!」
「……。」
私が黙ったのを確認して話し出した。
「確かに花音ちゃんの方がいいかもしれねぇ。」
ズキン……
痛い…心臓が…
「でも、お前から離れねぇっていう約束がある…。
俺さ…やめようとも考えてねぇ。
決めたよ。」
え?
「俺は…お前から離れたくねぇ…
俺は…続けるよ。
お前の…
専属執事を…。」


