「兄ちゃん」
小さくつぶやいて兄ちゃんの左手を優しく私の両手で包む。
なんで、兄ちゃんがこんなにならなきゃいけなかったんだろう。
なんで、兄ちゃんなんだろう。
そう思うと、きりがない。
「さっきはごめんね。
痛かった?」
ベッドを叩いたとき、振動きちゃったかな。
なんて思って謝った。
そのとき
――ピクッ
兄ちゃんの左手が動いた。
ユックリ目を開ける兄ちゃん。
ここがどこだかわからないのか、目だけを動かしてまわりを見ていた。
私に目が止まると、微笑んで
「おはよう」
そう、言ったんだ。
小さくつぶやいて兄ちゃんの左手を優しく私の両手で包む。
なんで、兄ちゃんがこんなにならなきゃいけなかったんだろう。
なんで、兄ちゃんなんだろう。
そう思うと、きりがない。
「さっきはごめんね。
痛かった?」
ベッドを叩いたとき、振動きちゃったかな。
なんて思って謝った。
そのとき
――ピクッ
兄ちゃんの左手が動いた。
ユックリ目を開ける兄ちゃん。
ここがどこだかわからないのか、目だけを動かしてまわりを見ていた。
私に目が止まると、微笑んで
「おはよう」
そう、言ったんだ。
