葵もバイクで来てた。
2人バイクで山本組に向かった。

バイクをおりて、無言でドアに手をかけた。

「椿、おかえ‥り?」
私の隣を歩く葵を見ると目を丸くして、叫びながら皆がいる部屋に向かって走って行った。
「椿が彼氏連れてきたぞー!!!」

「彼氏じゃないし」
そう小さくつぶやいてため息をもらした。
私達も皆がいる部屋に歩いて向かった。

――ガラ
シンッと静まっていた。
「なに‥。」
皆に聞こえる声で言う。
私はいつもどおり慶の右隣りに座った。
慶は気をきかせてつめる。
私の右隣りに葵を座らせた。

葵は座る前に
「はじめまして」
と可愛い笑顔を見せて、座った。