――ブー ブー ブー
「もしもし」
[ちょっ、どうしよ!]
「なに」
[今日食堂開かないらしい]
「‥うわっ、悲し」
[だろ!? って事で今から椿の高校行っていい?]
「馬鹿? 家帰りなよ」
[えー、あいつらテンションたけーもん]
「慶もじゅうぶんテンション高いよ」
[‥いい。家帰るから]
「うん」
今度は切られた。
――ガラガラ
池沢は図書室のドアを開け、こっちを振り返った。
「まだ、いんの。ここに」
「いるけど?」
「そ」
ニッと笑って、図書室から出て行った。
なんなんだあいつ。
時計を見るともうお昼。
カツ丼を袋から出して、ふたを取り、割り箸をわる。
いっただ――ガラガラ
入って来たのは池沢。
「一緒に食お」
私の向かい側に座る池沢。
「池沢さぁ‥「葵‥‥。
葵って呼んでよ」
なんて真顔で言うから固まった。
男らしい顔もするんだ。
「葵」
「なに?」
笑顔で私を見る葵。
調子狂う。
「‥はぁ。
なんでもないわ」
可愛らしく笑う葵。
「もしもし」
[ちょっ、どうしよ!]
「なに」
[今日食堂開かないらしい]
「‥うわっ、悲し」
[だろ!? って事で今から椿の高校行っていい?]
「馬鹿? 家帰りなよ」
[えー、あいつらテンションたけーもん]
「慶もじゅうぶんテンション高いよ」
[‥いい。家帰るから]
「うん」
今度は切られた。
――ガラガラ
池沢は図書室のドアを開け、こっちを振り返った。
「まだ、いんの。ここに」
「いるけど?」
「そ」
ニッと笑って、図書室から出て行った。
なんなんだあいつ。
時計を見るともうお昼。
カツ丼を袋から出して、ふたを取り、割り箸をわる。
いっただ――ガラガラ
入って来たのは池沢。
「一緒に食お」
私の向かい側に座る池沢。
「池沢さぁ‥「葵‥‥。
葵って呼んでよ」
なんて真顔で言うから固まった。
男らしい顔もするんだ。
「葵」
「なに?」
笑顔で私を見る葵。
調子狂う。
「‥はぁ。
なんでもないわ」
可愛らしく笑う葵。
