――ジリリリリ ジリリリリ
朝を知らせる音が鳴り響き、私達は目をあけた。

「おはよ」
「おはよ」
目を合わせて、微笑み合う私達。
はたから見たら、カップルだ。
ここまで仲のいい兄弟っているのかな。
きっといない。

コーヒーを入れる私。
ソファーに座って寝かかっている兄ちゃん。
顔洗ってもなお、目が覚めないのか。
ある意味凄い。

「はい」
「ん、ありがと」
コーヒーを飲み終えると目が覚めてきたのか、着替えに行った。
私達はいれかわりに着替えた。

「行こうか」
「うん」
「銃は持って行くなよ」
「‥はぁい」
隠し持っていた銃を、テーブルの上に置いて、外に出た。

「あっつー」
手で風を顔におくるものの、温い風しかこない。
車にのって数分、やっと冷房がきいてきた。

「で、どこ行くの?」
「飯食いに行く」
確かにご飯は食べなきゃね。

――「何食べる?」
「私、苺パフェ」
「そんなんでいいのか?」
「うん」
兄ちゃんはエビフライを頼んでいた。