「椿、優来たぞー」
組員の1人がのんびりとやってきた。

「そっか。
じゃ、行って来る」
「「行ってらっしゃーい」」
お前ら本当にヤクザかよ
って言いたくなる。

自分の部屋に戻って、鞄を手にし、門を出た。

兄ちゃんは車に寄り掛かって、空を見上げ、煙草を吸っていた。
兄ちゃんは、ユックリ空から私に顔を向けた。

「おう、椿」
少しビックリしたような表情をする。
「兄ちゃん、煙草臭くなるよ」
鼻をつまんで眉間に皺をよせて一歩ひいてみる。

「大丈夫だよ。
滅多に吸わねーから。
ほら、行くぞぉ」
煙草を地面に擦りつけると、先に車に乗った。
私も車の後ろに荷物をのせて、助手席に座った。