清二って、なんであんな優しいのに喧嘩強いんだろ。
‥あ、それは兄ちゃんも一緒か。

「なぁ、椿兄さん所泊まり行くのか?」
口に食べ物入れたまま喋らないでほしい。
「泊まり、行くよ」
「いいなぁ」
慶は、兄ちゃんに憧れている。
とゆうか、尊敬している。

「兄ちゃん、慶の事うざいって言ってたよ」
口を開けてショックを受けている慶。
口にふくんだお茶が見事に出ている。
「嘘だけどね」
私がそう言うと、慶は急いで口と服をふいた。
「まじでショック受けてたんだけど!!!」
そんなに睨まれる覚えないし。
つーか、
「可愛い嘘だし」
「どこが可愛いんだよ!
ったく」
怒りながらもご飯を食べる慶。

「ごちそうさまぁ」
「‥残ってるけど?」
慶は心配そうに顔を覗き込んでくる。
別に体調悪いわけじゃないけどもね。
「お腹いっぱい」
「そう‥か」
いや、そんな心配そうに見られても‥ねぇ。
「体調不良じゃないから」
そう言いながら歩く。