それから30分くらいたつと、インターホンが鳴った。

――ピンポーン
「クーラー、持って来ました」
門の外から聞こえる声。

―「これで、クーラーつきますんで‥。」
ヤクザが勢揃いしてるもんだからビビりまくりの業者。

「おっせーよ」
そう文句を言うと、業者はなんべんも謝って帰って行った。

ったく、昼飯食いそこねたし。
てゆーか、もう夕方だし。
「はぁぁぁ」
長いため息をはき、肩を落として自分の部屋に行った。

「あ、私の部屋クーラーきくんだった」
飯持って来てもらえば涼しい中食べれたじゃん。

なんで自分はあんなに怒っていたんだと思った瞬間だった。