「じゃ、帰ろうか」
「うん」

兄ちゃんの本心はよくわからない。
本当は、私の事を怨んでるかもしれない。
でも、私はどうせ死ぬんなら
――家族に殺されたいな。

「夏休み後半は来るから」
「わかった」

私達は、また別々になる。

私が家に入ると、組員は目を見開いて私を見る。
「どこ行ってたんだよ?」
「ま、ちょっとね。
つーか、寝るわ。」
あくびをしながら部屋に入った。