「‥‥ふぁぁぁ」
いつの間にか寝てたみたいだ。
もう、真っ暗でなにも見えない。
隣にいたはずの兄ちゃんもいない。

廊下からは足音すらきこえない。

枕元に置いていた携帯で、時間を確かめる。
まだ21時。
いつもなら少し騒がしい時間帯だ。

「‥なんでだ?」
ベッドから起き上がって、日本刀を手に持ち、銃を腰に入れる。

そっとドアを開け、左右を確認して人がいないのを確かめ、廊下を歩く。
でも、おかしい。
部屋からは人の気配はしないし、静かすぎる。

私は急いで父さんの部屋に向かった。
「いない。
‥ん?」
父さんがいつも座っている所に、一枚の白い紙。
そこには、
『すぐに――の第5倉庫に来い』
そう殴り書きされていた。

第5倉庫は凄く広く、300人は入る。
ここにいた山本組組員は200人。
100人程度敵がいるのか。
でも、100人ごときに山本組がやられるか?

取り合えず、準備をする。
銃は3つ持った。
弾も持ったし、日本刀も持った。
小刀も持った。