――コンコン
「おう、入れ」
「失礼します」

慶は一度頭を下げて部屋に入った。
私は、そのまま何も言わずに入る。

「どしたの、父さん」
あくびをしながらきく私。
キチッと正座をしている慶。

「‥‥慶も大分慣れてきたことだし、椿と慶は今日から相棒になってもらう。」
「へぇー‥‥‥ってえ!?」
眠気が一気にとんだ。

隣の慶を見ると、口をポカンと開けていた。
「慶、口」
「あ、あぁ」

「慶と相棒かぁ。
‥面倒そう。」
慶は喧嘩っぱやい。
私はいたって冷静。

慶は女に弱い(女を殺せない)
私は男も女も殺せる。

慶は‥‥‥だめだ。
どう考えても面倒そうだ。

「慣れれば、大丈夫なんじゃない?」
いつの間にかいたのか、兄ちゃんが私を見て微笑んでいた。
「慣れれば、か‥。
わかったよ」
小さくため息をもらす。

「失礼します」
慶と私は部屋をでた。