――慶が山本組に入ってから1ヶ月がたった。

「だいぶ慣れた?」
「まぁな。
つうかさ、椿。」
「ん? なにぃ?」
「なに?じゃねーよ。
人のベッドでくつろぐな」

私今、慶の部屋のベッドにねっころがっている。
もう、さっきから目がつぶりそう。

「自分部屋で寝ろよ」
少し嫌そうな顔をする慶。

「はいはい」
立ち上がると、急にノック音が部屋に響いた。

「慶、椿。
組長が呼んでたぞー」
2人で顔を見合わせて、父さんがいる部屋に向かった。