「…さくら、あんたは今から『佐々木さくら』だ。
退院したら俺ん家に来いよ」
「え?」
「俺、母親と二人で住んでいるんだけどさ、さくらの事助けた日から毎日あんたの様子を話していたら、退院してから行く所も無いのなら、記憶が戻るまで家に来てもらったらどうだ、って言い出したんだ」
「でも…それではご迷惑をおかけします」
「別に迷惑なんかじゃないよ。
ここの院長は俺の母親の主治医でもあるから、何か思い出したらすぐに連れて来てやることも出来るしさ」
まだ渋るさくらに、翔は少々強引に話を推し進めた。
「記憶も無くてその腕じゃ、当分仕事だって出来ないしどうやって生活していくつもりだ? 病院はいつまでも置いてくれないぞ?
俺たちに気を遣っているんならそんなもん必要ないぞ。
俺の母親って世話焼きでさ、昔から困っている人を見ると放っておけないタイプなんだ。
さくらが来てくれたらむしろ喜ぶと思うぜ。
俺も助けたからには、さくらが無事記憶を取り戻して自分の…所に帰るのを見届けたいしな」
退院したら俺ん家に来いよ」
「え?」
「俺、母親と二人で住んでいるんだけどさ、さくらの事助けた日から毎日あんたの様子を話していたら、退院してから行く所も無いのなら、記憶が戻るまで家に来てもらったらどうだ、って言い出したんだ」
「でも…それではご迷惑をおかけします」
「別に迷惑なんかじゃないよ。
ここの院長は俺の母親の主治医でもあるから、何か思い出したらすぐに連れて来てやることも出来るしさ」
まだ渋るさくらに、翔は少々強引に話を推し進めた。
「記憶も無くてその腕じゃ、当分仕事だって出来ないしどうやって生活していくつもりだ? 病院はいつまでも置いてくれないぞ?
俺たちに気を遣っているんならそんなもん必要ないぞ。
俺の母親って世話焼きでさ、昔から困っている人を見ると放っておけないタイプなんだ。
さくらが来てくれたらむしろ喜ぶと思うぜ。
俺も助けたからには、さくらが無事記憶を取り戻して自分の…所に帰るのを見届けたいしな」



