もちろん、響夏。


となりを向くのが怖い!


向かなくても、怒ってるに決まってる!


「きょ、響夏!はなれてよ!」


響夏は甘ったるい甘えた声で言った。


「なんで?抱きしめたいものは抱きしめたい!」


そんな馬鹿なことを言って、また強く抱きしめた。


私は響夏の胸を押して激しく抵抗してみるもむなしく。


こいつ……力が強いわ。


こんなに押してるのに、ビクともしない!


私は響夏の胸に顔を押し付けられながらも、必死にさけんだ。


「はなれてよ!!」


響夏もまた、さけんで言った。


「かーわーいーーー!!」


そう言ってまた強く抱きしめる。


はなれろー!


うざい!


暑苦しい!