私はオドオドしながら円香に言った。


「あ、あのね。ジャージがなかったから、仕方なく響夏にかりたの……」


そんな私のすがたを見て、円香はため息をついて言った。


「わかったよ。仕方なかったんだね。でも、すぐにでもジャージを買いなよ?響夏の馬鹿がうつっちゃうから」


……そこまで嫌いなのね。


私がそんなことを思っていると体育館についた。


重たい扉を開けた瞬間。

























抱きしめられた。