双子の姉妹の マキとマイ



その次の休み時間、私は走った。


お世辞でも早いとは言えないが、人並みには走れる。


図書室……どこかな?


この数時間。


ずっと人の視線をあびていた。


とにかく1人になりたい。


1人でゆっくりすごしたい。


授業なんてうけなくても、じゅうぶんについていける。


だから今は授業をサボっている。


……でも、ヤバイ。


私………。


「完璧に道に迷ったわ」


私をキョロキョロとみまわす。


どこよ、ここ?


せっかく校内の地図を、宙にかいてもらったのに、全くもってわからないわ。


走るのもつかれたし……。


私は、近くの空き教室にはいった。


私は壁にもたれかかると、ため息をついた。






「大丈夫?」