ママは私の髪の毛を撫でながら言った。


「おじいちゃんは、ヒナと同じ金髪で、リイと同じ青い目なの」


そしてママはリイの髪も撫でた。


「おばあちゃんはね、銀髪で、目はヒナと一緒!」


私の少し嫌いだった髪も目の色も。


おじいちゃんとおばあちゃんからもらった、大切なものだったらしい。


そういうことなら、この目も髪も、少しずつ大好きに変わる予感がする。


そのとき、外で車が止まる音がした。


ママは笑った。


私はみんながこうやって一箇所に集まる日が大好き。


みんな笑顔で楽しそうで、嬉しそうだもん!


「ほら、リイのパパとママが来たよ!」


ママは靴を履いて、ゆっくりと玄関のドアを開けた。