「ヒナちゃん!!」


私も手を振り返す。


うん。分かったよ、お姉さん!


今日伝えてみるね!!


ヒナちゃんと私も、お姉さんとお姉さんの友達みたいになれるかな?


私はピンポンも押さずに、ヒナちゃんの家に駆け上がった。


大好きって大きな声で伝えるから!


ヒナちゃん、お願い!!


私も大好きって返して欲しいな!!


階段を途中まで上がると、ヒナちゃんも勢いよく降りてきていた。


私は息を大きく吸って、ヒナちゃんの腕を掴んだ。


「ヒナちゃん、大好き!ずっと友達だよ!」


驚いた顔をしたヒナちゃんは、少し照れ臭そうに頬を赤くして微笑んでくれた。