「マキ姉さん。美味しい?」


「……なかなか、いける味だわ」


わたしは宙のつくった、ハンバーグをクチに頬張る。


マイは食べ終わったらしく、うとうとしている。

響夏が私の顔を覗き込んで言った。


「ねぇ、マキ?」


「なに?」


「君って、何者なの?」


……そうか。


響夏は私が魔法を使ってるのみてたのよね。


どうしようかしら。


お母様もお父様も、特には何も言ってなかったから、正体をバラしてもいいのかしら。


私が悩んでいると、宙が無表情で言った。


「マキ姉さんとマイは、魔法使いなんだ」


「えっ!?そうなの!?」


驚いたように、響夏は言った。


そりゃあ、驚くわよね。


そうそう、私とマイは魔法使いなのよ。




………って!!!


「なんで宙が知ってるの!?」


「え?だって、マイが。自分でも言ってたし、空からふってきたし、俺に化けたし」