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大きなリュックを背負った私は、曖昧な記憶を頼りに道を進んでいく。


確かこっちだと思うんだけど。


キョロキョロと辺りを見回すと、気の良さそうな女の人が大きめなバックを持って鼻歌交じりに散歩をしている。


私は走って女の人を追いかけると、ガシッとはるか上にある裾をつかんだ。


「うわ!え!?」


びっくりしたように振り返った女の人は私を見て、キョトンとした。


私は上ずった敬語を使う。


「あの、ここ辺りに戸間さんのお家はありますか?」


それを聞いた女の人はニコニコっと笑って、私の視線に合わせて膝を折った。


「可愛いお嬢さん。戸間さんのお家はこの角を曲がって真っ直ぐ行けばあるわよ」