「『何しに学校へいらっしゃるのかしら。もしかして王位まで姫様から奪うおつもりですの?お母様と一緒ですのね』って言われたけど、私には何て返したらいいかわからなくてうつむいてました」


ルルアが口を開く前に、私が言った。


「お隣、よろしいかしら?ルルア様」


なるべくあの時を忠実に再現してみたけど、どうやら正解だったらしい。


ルルアはクスッと笑った。


「マキ様が私の横に座ったんです。びっくりしましたよ。自信あり気に微笑んでマキ様は前の女の子に言ったんです。『あなた、私を侮辱するのね。例えルルア様が王位を狙って学校にきていたからって何だって言うのかしら?それくらいで私を超えれると本気でお思いで?王位は私のもので、誰にも負けるわけなんてありませんのよ』って」