双子の姉妹の マキとマイ

大きな部屋で、特別な客人を招くときに使う部屋だ。


響夏は部屋を見渡したながら言った。



「おー!大っきい!!ベッドもでかい!!」


「そりゃあ、この部屋は私の部屋くらいあるもの」


響夏はベッドに腰掛けると、背伸びをして言った。


「じゃあマキ、おやすみ!また明日ね!」


「え?」


にこやかに手を振られて私は固まった。


え、もう寝ちゃうの?


もっと一緒にいたいんだけど…。


私がぐずぐずしていると間に、響夏は上半身だけ裸になってベッドの中に潜り込んでいる。


ど、どうしたらいいの?


言ってもいいのかな?


いつもならこのまま自分の部屋に帰るけど、今日は響夏と離れたくない。


不安でたまらない。


私はギュッと手を握りしめる。


「ね、ねぇ、響夏…」


「ん、どしたの?」


響夏は部屋の電気を消してしまった。


迷惑もしれないけど…!


私はそれでも頑張って言った。


「いっ、一緒に寝ちゃダメ?」