双子の姉妹の マキとマイ

暖かい響夏の温もりに包まれた瞬間、私は火が出るほど顔が熱くなった。


「ちょっ、ちょっと離しなさいよ!!気持ち悪い!!」


「あー!そんなこと言ったら俺傷つく!!ていうか、俺もう眠たいんだけど」


欠伸をしながらモニョモニョと私の耳元で喋るから、むずがゆい。


私がジタバタと暴れると、ルルアがにこやかに言った。


「響夏さんもマキ様も、今日はお疲れですものね!今部屋に送りますわ!」


パチンッとルルアが指をならした瞬間。


そこはもうパーティー会場ではなかった。