そんなの…そんなの…。


マキ姉が魔界を捨てれるわけない。


でも、絶対にマキ姉だって響夏と一緒にいたいはずなのに!!


このまま二人とも離れ離れになっちゃうの…?



私が俯くと、アメの効果が切れて普通の声に戻った円香ちゃんが響夏に言った。


「あんた、それでいいの?」


響夏は少し考えた後、眉を悲しげにさげて笑った。


「まぁ、大丈夫じゃないけど。それでいいと思ってる」



「……なら、私は何も言わない」