私たちはお互い自分たちの意見を合わせ頷く。


よし!


切り替えなきゃ!!


私はそう自分に言い聞かせて、執事らしく見えるように、いつもより礼儀正しくマキ姉達の方に歩いていく。


そして一礼してからマキ姉を見つめて口を開く。


「すみません。そちらの事情は理解しましたが、ハル様にはすでに婚約者がおられますので、無駄な誤解を生むわけにはいきません」


「そう、ですか」


見るからに肩を落とすマキ姉。


あああああ!!!罪悪感がぁ!!