双子の姉妹の マキとマイ

別にジョンって名前を否定してるわけじゃないけど、私にジョンはないでしょ!


私が今にも笑い転げそうになったとき。


クスクスっと笑い声が聞こえた。


私は振り返ると、そこには笑いをこらえていた宙じゃなくて、口元に手を当てて上品に微笑む宙がいた。


そしてその後ろに響夏が隠れている。


宙は微笑んだまま、言った。


「お兄様ばかりズルいわ。私たちのことはマキ様には紹介なさらないの?」



……どうしよう。



こっちにも、ある意味笑いが……。



宙がオカマさんにしか見えないよ!!


私は振り返ったまま、堪え切れずに声を潜めて笑う。


すると思いっきり宙に睨まれた。


やばいい!!!


後から絶対何か言われる!!


私はもう静かにしていることにした。


そんななか、円香ちゃんはどんどんマキ姉に紹介を進める。

「マキ様、こちらが妹のアビゲイルです。そして後ろに隠れているのがエマです。すみません、まだ世間知らずで恥ずかしがり屋なもので」


紹介が終えると、宙は上品にお辞儀をして、響夏は宙の後ろから頭を下げた。