でも一つ問題点がある。


3日以内に、他の結婚相手を見つけることができるのかしら。


でも見つけなくちゃ、イルに迷惑をかけてしまうし…。


私は、パンッと両手を叩いて言った。



「よし!とりあえず結婚相手を探しに街に行ってみよう!!」


「ええ!?待って!!街に出ようって、一般市民とマキが結婚なんてできるわけないだろ!!」


「王様になるのは私なんだからそんなの関係ないわ!!それに一般市民と結婚してはいけないって決まってるわけじゃないじゃない!ただ誰もそんなことしなかっただけよ!」

そうよ!行動しなくちゃ何も始まらないわ!


私はグイッとイルの手を掴んで、駆け出した。


姫としてはしたないけど、そんなこと言ってられない。


ドアを開けると控えていたルルアにぶつかり、私とイルは2.3歩よろけた。


困惑の表情を浮かべるルルアは首を傾げる。


「マキ様、イル様。どこに行かれるのですか?」


…やっばい。