私は鼻をならして手を離し、そのまま自分の毛先を指でいじる。
「ねぇ、イル。私たちってまだ結婚してるわけじゃないのよね?」
イルは首を傾げながら答える。
「うん。俺は元々、王女の結婚相手候補として昔から決まってたんだ。だからそれがマイだろうがマキだろうが、王女として王位を受け継いだその瞬間に俺は王女と結婚することになってる。確かマキが王様から王冠をもらったら、俺とみんなの前で婚姻書にサインするって流れだったはずだよ」
つまり私が王位を受け継ぐまでは、あくまで結婚候補でしかないわけね。
王座を受け継ぐパーティーは、あと3日後。
「ねぇ、イル」
私はまた同じように呼びかけた。
「私が戴冠式までに、イル以外の結婚相手を見つければいいんじゃない?」
簡単なことだ。
何もイルと結婚しなくてもいい。
私が他の誰かと結婚すれば、当然の如くイルはお払い箱。
所詮、『結婚相手候補』なんだから。
そうしたら気兼ねなくイルはルルアにアピールできるってわけ!!
我ながら完璧なアイディアじゃない!!
さすが私だわ!!
「ねぇ、イル。私たちってまだ結婚してるわけじゃないのよね?」
イルは首を傾げながら答える。
「うん。俺は元々、王女の結婚相手候補として昔から決まってたんだ。だからそれがマイだろうがマキだろうが、王女として王位を受け継いだその瞬間に俺は王女と結婚することになってる。確かマキが王様から王冠をもらったら、俺とみんなの前で婚姻書にサインするって流れだったはずだよ」
つまり私が王位を受け継ぐまでは、あくまで結婚候補でしかないわけね。
王座を受け継ぐパーティーは、あと3日後。
「ねぇ、イル」
私はまた同じように呼びかけた。
「私が戴冠式までに、イル以外の結婚相手を見つければいいんじゃない?」
簡単なことだ。
何もイルと結婚しなくてもいい。
私が他の誰かと結婚すれば、当然の如くイルはお払い箱。
所詮、『結婚相手候補』なんだから。
そうしたら気兼ねなくイルはルルアにアピールできるってわけ!!
我ながら完璧なアイディアじゃない!!
さすが私だわ!!


