ちゃんと前に進まなくちゃ。


これじゃあいつまでたってもルルアに迷惑かけちゃう。


私は大きく背伸びをして、ルルアの腕をつかんだ。


ルルアはびっくりしたように、目を見開いた。


私はルルアの腕をつかんで引っ張りながらいった。



「今日は久しぶりに2人で買い物しよう!」


ルルアはパッと顔を輝かせながら言った。


「はい!!でも、その前に!!」


ルルアがパチンっと指を鳴らしたと同時に、私の部屋に金髪の男の人が入ってきた。



え、だれ?!


鮮やかな金髪に、長身の青年。


顔は整っているけど、どこか頼りなさげな童顔だ。


私はポカーンとしながらルルアをうかがう。


ルルアはフッと微笑むと言った。


「マキ様には結婚していただきます!」


「……はい!?」


結婚!?


結婚だぁ!?


いやいやいや。


私は苦笑いをしてルルアに言う。


「あ、あのね、ルルア?私はまだ若いし…」


ルルアはグッと拳を作ると、目を輝かせて言った。


「いいえ!!大丈夫です!!もう16歳ですもの!!それに早く私はマキ様にそっくりの美しいお子様がみたいですわ!!」


私は数本よろめくように後ずさった。