私は何ために魔界に帰ってきたんだろう。


私はルルアの真っ黒の髪をなでる。


マイをおいて、宙に全部任せて。



響夏を傷つけて。



私がそこまでして魔界に帰ってきた理由は、こんなふうに酒に溺れて私のことを信じてくれている人を失望させるためじゃない。


私は意を決してようにソファから起き上がり、めいいっぱいの笑顔をルルアに向けて言った。


「大丈夫よ。もう心配しなくていいわ。私はちゃんとやるべきことをするから!」


そうよ。


後悔したって、もう遅い。


あのときみたいな幸せなんて二度と来ない。


でもそれは私自身が選んだこと。


それなら3人の幸せを願って、私は私の決めたやるべきことをしなくちゃいけない!


魔界のみんなを幸せにする。


それが私の決めたやるべきことだったじゃない。