私は二日酔いで痛い頭を抱えながらソファに突っ伏す。


あぁ…、私としたことが。


ここまで酷くなるまで飲み続けるなんて……。


ルルアはそんな私のそばに来て心配そうに言った。


「マキ様、大丈夫ですか?」


私は突っ伏していた重たい頭を上げて、心配そうにしているルルアの顔を見つめる。


ルルアは最近ずっと私につきっきりだ。


いつだって艶やかに輝いていたルルアの黒髪はボサボサになっている。


ぷるぷるだった唇も輝きを失ってしまっていた。


私は魔界に帰ってきて今まで、ずっとお酒を飲んで泣いて眠って。


自分のことばっかりで周りに目を向けていなかった。


でも今やっと、シラフの状態になってようやく周りを見つめることができた。


私は、私のせいでボロボロのルルアを見て胸が張り裂けそうになった。