双子の姉妹の マキとマイ

そこには沢山のゾンビがいた。


見るのもおぞましい姿で、正にゾンビのイメージそのままだ。


ゆっくりだけど、確実に私たちに近づいてきている。


本当によくできてるな!!


私は宙に向き直って言った。



「じゃあ、このまま真っ直ぐ行くのは無理だね!!」


私は少し小走りで横に進む道を変えた。



それにしても、小さな子供なら確実に大パニックになるくらい、あのゾンビはよくできてるな〜。


そんなことを考えていると、宙が焦ったように私の肩をつかんで言った。


「おい、マイ!!お前……もしかしてこういうの平気なのか?」


私はニカッと笑って言った。



「うん!!!むしろ大好き!!」