双子の姉妹の マキとマイ

私はそこで、あるアトラクションを見つけた。


おぉ!!


しかもここから近い!!


私はマキ姉の手をつかんで言った。



「決めた!!『恐怖の大迷宮』にする!!」


「恐怖の大迷宮……」


マキ姉が青ざめるのがわかった。



ん?


どーしたんだろう?



気分でも悪いのかな?



「マキ姉、大丈夫?」



マキ姉は肩をビクッとふるわせ、私の手を引っ張り小走りでアトラクションに向かいながら言った。



「ぜ、全然大丈夫よ!!」


私は首をかしげながらも、マキ姉の後ろをニコニコしながらついていく。

アトラクションの前には、二三組並んでいた。


私たちはその一番後ろに並んだ。


いよいよ私たちの番がきたとき、宙が言った。


「最初は俺とマイで行くけどいい??」


「え!?四人で行くんじゃないの!?」


私はてっきり四人で行くものだと思ってたけど、響夏と宙とマキ姉の顔を見る限り、そう思っていたのは私だけみたい。


宙は混乱する私の手を掴んで、「恐怖の大迷宮」の中に入った。