双子の姉妹の マキとマイ

「ストーーーップ!!!」


私が目を閉じかけたとき、響夏が私たちの間に割り込んで大声で止めた。


そんな響夏を、宙はうっとおしそうに睨みながら言った。


「なんだよ響夏?」


「いやいや!なんだじゃねーよ!こんなところでキスとかするな!!見てるこっちの身にもなれよ!!」


…はい、おっしゃるとおりです。


私は顔を赤くしてうつむく。


「は?別にお前が目をつむってればいいんじゃねーの?ね、マキ姉さん?」


宙はマキ姉に同意を求める。



マキ姉は首を横にブンブンっとふりながら言った。



「ダメに決まってるでしょ!!馬鹿なこと言わないでよ!!」

宙は、マキ姉の言葉に不機嫌そうにそっぽを向いた。

響夏は私に向き直り言った。



「ほら、マイ。今度はマイの行きたいところ行こうよ」


「え?ほんと!?」


私の行きたいところに行ってもいいの!?


響夏は笑いながら言った。



「当たり前だろ!だいたいチケットもらったのはマイなんだし」



「そっか!!」


私は納得しながらパンフレットを開く。



……一つ問題が。


ここの遊園地……。


絶叫アトラクションばっかりじゃん!?



なにこれ!?



絶叫アトラクションしかないよ!?



観覧車はあるけど、それは最後の締めってテレビで言ってたし……。


私はパンフレットと睨めっこ。