双子の姉妹の マキとマイ

「そんなのどーでもいいから」


宙は不機嫌そうに私の顔を見る。


「で、でも……」


「なら、俺はもうマイとは手もつながないし、キスもしない。笑顔だって見せない」


そ、そんなぁ!!


笑顔が見れないなんて死んじゃうよ!!


私は周りをキョロキョロと見渡した。


誰もこちらを見ていない。


私はギュッと宙の手をにぎった。



うぅ……恥ずかしい。



私が顔を真っ赤にしていると、宙が満面の笑みで言った。


「好きだよ、マイ」


そしてだんだんと顔を近づけてくる。



え!?


へ!?


もっ、もしかして、キス!?


ここで!?



さすがにそれは恥ずかしいよ!!!