双子の姉妹の マキとマイ

乗り物が止まったときには、私はうつむいていた。


「アハハハハハ!!楽しい!!これ、すっごく楽しいよ、響夏!!」


「これ、すごいな!!!また乗ろう!!」


マキ姉と響夏の楽しそうな笑い声が遠くから聞こえる。


「おい、マイ?大丈夫か?」


相変わらず不機嫌そうな宙の声が上からふってくる。


それでも私を気遣ってくれる宙はやっぱり素敵。


私は乗り物をおりながら言った。


「私……もう二度とこれに乗らない」


宙が手をつないでいたほうがいいと、言った理由がわかった。


頭の中がグルグル回って、ノドの奥がグアグアして気持ち悪い。


マキ姉と響夏がなんであんなにキャッキしているのかわかんない。