え、ちょっ!?

私はどんどんっと宙の肩を叩く。

でも、宙は唇をはなしてくれない。


ま、ま、ま、まってよ!?


激しすぎて息できない!!

宙は何回も何回も唇を違う角度から押し付けてくる。



唇から宙の唇が少し離れるたびに、吐息がもれる。


そろそろ限界!ってときに、宙はようやく唇をはなしてくれた。


私が酸欠状態で、その場にしゃがみ込みそうになるのを、宙が支えてくれた。


宙はいつもの無表情で一言、言った。



「ばぁーか」