「遠慮させていただきます」 お父様は、ニヤッと笑うと胸をはった。 「妃が、決めたのだ。すべては妃に決定権はある」 「!!!」 お母様が……。 なんで、お母様が人間界へ行けなんて言うのかしら? ……でも、お母様が言うのだから、何かとても深い理由があるんだわ。 「分かれば自室に戻り、修行の準備をしなさい」 ………チッ。 私は舌打ちをした。 お母様が決定したからって、えらそうにして。 修行から返ってきたら、ボコボコにしてやるんだから! 「………マイ、行こう」 「うん!マキ姉!」